個人事業主である妻が、夫の配偶者控除・扶養を抜ける時の手続き

103万円の壁、130万円の壁と言われる、配偶者に関する日本の税制度。その制度について私は、無料記帳指導に来てくれた税理士さんに教えてもらいました。(※103万円の壁は、2018年に150万円の壁に変更される議論が進んでいます。)↓

税理士さんがやって来た(その3)!個人事業主である妻の配偶者控除
初めての確定申告に向けて、税理士さんの無料記帳指導を受けています。今回は、3回目。「103万円(150万円)の壁」、「130万円の壁」について詳しく聞きました。

妻が個人事業主になり、配偶者控除の条件を満たせなくなった場合の手続き方法についても教えてもらったので、自分の備忘録を兼ねてここに記載します。

所得税に関する手続き

妻の収入が103万円の壁を越えた場合の手続き

個人事業主である妻の年間所得(収入 – 経費)が103万円を超えると、妻自身に納税義務が発生します。そして夫の配偶者控除の対象から外れることになります。

この手続きは、夫の会社に対して行います。でも、特別な書類を作成したり、難しい手続きがあるわけではありません。年末に夫が会社から渡される「年末調整」の用紙に記入するだけなので簡単です。

年末調整で申告する(給与所得者の扶養控除等(異動)申告書)

年末調整とは、11月末頃になると会社で書かされる、おなじみのこの書類「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」のことです。

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

この書類に配偶者控除の対象となる配偶者がいる場合には、配偶者の名前を記入します。妻の収入が103万円を超え、配偶者控除の対象とならない場合には妻の名前を記入しないで提出します。

たったこれだけなので、夫の手を煩わせることもなく、簡単ですよね。

税理士さんいわく、たまに「配偶者控除の欄に妻の名前を書かないなんて、離婚したみたいで嫌だ!」とだだをこねる男性がいるそうです・・。

妻の収入が103万円を超え、141万円未満の場合の手続き

妻の収入が103万円を超えても、いきなり配偶者控除がゼロになるわけではありません。103万円~141万円までは段階的な配偶者特別控除を受けることができます。その控除額は、以下の表のとおりです。

妻の年間所得と、夫が受けられる配偶者控除額
(参考サイト:国税庁 配偶者特別控除

妻の年間所得(※1) 夫に適用される控除 夫の控除額 夫の所得税からの減税額(※2)
38万円以下 配偶者控除 38万円 7.6万円
38~40万円未満 配偶者特別控除 38万円 7.6万円
40~45万円未満 配偶者特別控除 36万円 7.2万円
45~50万円未満 配偶者特別控除 31万円 6.2万円
50~55万円未満 配偶者特別控除 26万円 5.2万円
55~60万円未満 配偶者特別控除 21万円 4.2万円
60~65万円未満 配偶者特別控除 16万円 3.2万円
65~70万円未満 配偶者特別控除 11万円 2.2万円
70~75万円未満 配偶者特別控除 6万円 1.2万円
75~76万円未満 配偶者特別控除 3万円 0.6万円
76万円以上 なし 0円 0円
(※1)年間所得とは

個人事業主の場合、
(所得) = (収入) – (青色確定申告控除額65万円)

パートなど会社員の場合、
(所得) = (給与収入) – (給与所得控除額65万円)

(※2) 減税額の計算方法について

減税額は、夫の年間給与所得が500万円の場合(所得税率20%)で計算しています。
所得税率については、こちらでご確認下さい。→国税庁 所得税率

この控除については、年末調整で渡されるもう1枚の書類、「給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」に記載することで申告します。

年末調整で申告する(給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書)

こちらも年末に渡されるおなじみの書類、「給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」です。

給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書

妻の収入が103万円を超え、141万円未満の場合はこの書類に妻の収入を記入します。そうすれば、妻の収入による段階的な配偶者控除を受けることができます。

妻の収入が141万円以上の場合の手続き

妻の収入が141万円以上になり、配偶者控除にも配偶者特別控除にも該当しない場合は、上記2つの年末調整どちらの配偶者控除欄にも妻の名前を記入しません。

妻の名前を記入しないで提出することで、配偶者控除から妻を除いたことになります。

妻の収入が分からない場合はどうする?

妻の12月末までの収入が予測出来る場合は良いのですが、妻が個人事業主である場合、予測がつかないこともありますよね。私はアフィリエイトで収入を得ていますが、全く予測がつきません。急にたくさん売れることもあるし、売り上げゼロが続くこともあります。

そんなときどうしたらよいのか、税理士さんに聞いてみました。

以下、私(左)と税理士さん(右)の会話です。

夫の年末調整は、11月末くらいなんですが、私の12月の収入は1月にならないと確定しません。予測が付かない場合はどうしたら良いんでしょうか?

そういう方、けっこう居るんですよ。奥さんが美容室を開業されたばかりで、収入が安定していないといった例もあります。

予測ができない場合は、とりあえず何も書かずに提出することをお勧めします。

配偶者控除を放棄しちゃうってことですか?

配偶者控除の手続きを自分でやるってことです。

会社には年末調整で「妻は配偶者控除の対象ではない」と申告したけど、2月になって収入が確定し、「思ったより12月の収入が少なかった!配偶者控除を受けれたのに!」ということになるかもしれませんよね。

そんなときには、自分で確定申告をして過払い分を返還してもらうことができます。

め、面倒くさそう・・

簡単ですよ。

どうせこれから、2月にご自身で確定申告しますよね。それと同じ要領で、国税庁のホームページで書類を作成して郵送するだけです。

だんなさんの源泉徴収票と、これから作成するあなた確定申告書類のコピーがあれば、その金額を書き写すだけです。

もし分からなければ、だんなさんの源泉徴収票と、あなた確定申告書類のコピーを持って税務署に行き、「税金払いすぎちゃったので、何とかして下さい。」と言えばOK!

その手続きにも、期限があるんですか?確定申告は2月中ですが、その手続きも急いでやらないといけないのでしょうか

還付手続きは、5年間有効なんです。5年以内にいつでも提出すればよいので、気楽なものですよ。

年末調整で申告したものと妻の収入が異なる場合、会社に対して「間違って申告しました」と言わなくてはいけません。

そうするとだんなさんが会社の経理の方とやり取りをして、書類を修正したりします。

それでも良いのですが、妻のことで会社の手間が増えることを嫌がるだんなさんもいるんですよね。だから、夫の会社には「配偶者控除はいらない」と申告しておいて、必要になったら自分で手続きするという方が多いですよ。

なるほど・・。配偶者特別控除は細かく金額が分かれているので、ちょっと間違うだけで控除額が大きく違いますもんね。申告する金額を迷うくらいなら自分でやっちゃえってことですね。

社会保険に関する手続き

妻の年間収入が130万円を超えると、夫の社会保険の扶養から抜けなければなりません。妻は自分で国民年金保険料と、健康保険料を支払うことになります。

健康保険に関する手続きは、夫の会社の、健康保険組合の規定により異なります。手続き方法などは夫に頼んで会社に確認してもらいましょう!

知っておくだけで少し安心、扶養に関する手続き

私は、今のところまだまだ配偶者控除を受けることができます。でも今回の税理士さんのお話を聞いて、扶養を抜ける時にはどんな手続きが必要になるのか知っておくことができ、少し安心しました。

後で慌てないように、あらかじめ知っておくことは大切ですよね!税理士さんとお話できる機会はそうそうないので、今回の無料記帳相談の貴重さを感じているところです。

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コメント

  1. のぶ より:

    こんにちは!はじめて拝見しました。
    これから個人事業主として開業を予定しています。
    税理士さんとやり取りがわかりやすく参考になりました!

    • すみれ より:

      コメント有り難うございます!
      参考にして頂けてとても嬉しいです。

      税理士さんの無料記帳指導は、何でも教えてもらえるのでお勧めですよ。

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